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開発レポその②

【MEGURIE開発レポ②】無農薬国産漢方原料を配合したい!

ブログにお越しいただきありがとうございます。MEGURIE代表の瀬戸です。

韓国コスメや美容好き、漢方・韓方が好き。そんなことが高じてオリジナルの化粧品ブランドを立ち上げています。

今回はコスメ開発レポの第2弾。

第1弾をまだ読んでいないという方は、こちらから先に読んでみてくださいね~!

化粧品の原料とトレーサビリティ

農地風景

韓国の韓医師の先生から協力を得てコスメを作ることになった訳ですが、配合する漢方の原料をどうやって調達するか?という問題が浮上してきました。

物の流通経路を生産から最終段階まで追跡可能な状態をトレーサビリティといいます。

通常、化粧品の原料は原料メーカーを通じて仕入れますので、原料の産地までは分かっても、誰がどのように作ったのかまでを追うのは難しかったりします。。

であれば、自分が納得のいく生産者から原料を調達すればいいのでは?

そう考えて色々調べてみました。

日本の漢方原料、8割が輸入という現実

輸入漢方イメージ

漢方の産地について調べていると、日本の漢方のおよそ8割が中国からの輸入に依存していることを知りました。

日本国内で生産できているのはたったの10%ほど。

生薬の生産地

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2706S_X21C10A0000000/

このような現状のなか、日本でも中国でも高齢化や健康志向の高まりを受け漢方の需要は高まっているんです。

稀少価値が高い生薬が乱獲されてしまったり、生産者の高齢化で作り手が不足していたり。

需要供給のバランスが合わず、中国は一部の生薬の輸出を制限するなど、漢方の輸入価格はどんどん高くなっているそうです。

こんな背景もあり、国(農林水産省)は国内で漢方を生産することに様々な支援を行っています。

農林水産省資料

引用:http://www.tr-networks.org/PDF/2013shirai.pdf

特に私が注目したのが「耕作放棄地の活用支援」です。

耕作放棄地とは、過去1年以上に渡って作付けされず放置された土地のこと。

耕作放棄地イメージ

農業従事者の高齢化や人手不足などで増加しています。1990年と2015年を比較するとなんと2倍にも増えているそう。

いったん土地が荒廃してしまうと再び農地として活用することが難しく、病害虫や鳥獣被害の発生、雑草の繁殖など周辺の環境に悪影響を与える可能性もあり、社会問題となっているんです。

耕作放棄地の活用をすることで、国産漢方の拡大に貢献できないか…?

せっかくならやるなら社会的にも意義あることをやりたい!と思う様になりました。

耕作放棄地の活用や生産者に貢献できる方法はないか

とはいっても、私自身が土地を耕せるわけでもないですし、漢方生産のノウハウを知っている訳でもありません。

まずは、生産者を探す仲介役となってくれる組織がないか探してみました。

国が国産漢方生産を支援していることもあり、ネットで探してみると色んな団体が出て来ました。

電話をかけたりメールを送ってみたりしましたが・・・反応はどれもイマイチ。

月会費が云十万かかるような団体にまずは加入して、と言われたり、そもそも返事が来なかったり。

コネもなければ資金もない。事業の先行きも不透明。私みたいな個人に協力してくれる人なんていないのかな・・・

そう思って諦めかけていた時に、友達から紹介してもらったのが、千葉大の渡辺先生でした。

JFPPA渡辺先生との出会い

千葉大園芸学部の教授でいらっしゃる渡辺先生は、一般社団法人日本薬用機能性植物推進機構(JFPPA)の代表理事を務めていらっしゃいます。

千葉大渡辺先生

JFPPAは、薬用植物、機能性植物を活用した健康社会の実現と地域振興を目的に設立された団体。

高齢化による就農人口の減少や耕作放棄地の問題など、農業にまつわる様々な問題を解決するためには医学・薬学・農学が連携することが大切という考えの下運営されており、また、地域の特色を生かした植物産業の創出や地域経済の活性化なども理念にあります。

適地適作を推奨されている先生は、その生薬に適した土地で育てるべきとの考えを持っていらっしゃいます。

必ずしも「国産の生薬=良い」ではなく、作物に合った土地で栄養素を最大限得られるように育てるべきとの考え方にも共感。

漢方の化粧品を作りたいので原料供給先を紹介してほしい!とお願いしたところ快諾いただき…(嬉涙)

そんなこんなで、晴れて国産漢方の供給元を見つけることができました。

何者でもないこんな私に協力いただいたJFPPAにはホントに感謝しかありません。

原料開発のコストって…

意気揚々と製造メーカーに原料開発の話をもっていったところ、厳しい現実をつきつけられました。

原料を自社開発するとなると、かなりのコストがかかってしまうのです。

自分でイチから作るよりも、既に原料として出来上がっているものを商社から購入したほうが圧倒的に安く済むのです・・・(´・ω・`)

というのも、原料の安全性を確認するテストやそもそもの開発費など、様々な費用が掛かってきてしまうから。

とはいえ、国産漢方は使いたいし、微力ながら耕作放棄地の問題や地域経済の発展にも貢献したい!

でも、全ての原料を開発するのはスタートアップの私にはとてもじゃないけど無理・・・

そして折衷案としてとることにしたのが、「特に重要な成分のみ開発」でした。

開発成分として選んだのは以下の2成分。

  • トウキ…美容効果が高く韓医師の先生イチオシ成分。女性の巡りサポートも
  • サンヤク…山芋や長芋が原料。漢方では気を補う補気薬として用いられる

トウキサンヤク

安全性の評価試験やパッチテストなどの検査を受け、6ヵ月の時間を経てようやくエキスが完成しました。

千葉県産のトウキと、三重県産のサンヤク。

サンヤクはわずかに除草剤を使用されてるそうですが、トウキは完全無農薬栽培です。

トレーサビリティを重視する私としては生産現場から見ておきたい!ということで、先日協力いただいている生産者を訪問してきました。

トウキの定植を体験させていただいたので、その様子も次回のレポでお届けします!

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