こんにちは!MEGURIE代表の瀬戸です。
私は大学時代韓国に留学していたことがあり、その時に出会った韓国の韓方(ハンバン)に影響を受けてMEGURIEを立ち上げました!
韓国の漢方は韓の字をとり韓方(韓国語読みでハンバン)というのですが、
いったい日本の漢方と何が違うのか?というのは気になるポイントなのではないでしょうか。
今回は韓方の基本の「き」が分かるようにご紹介していきたいと思います♪
韓国の韓方(ハンバン)とは?
そもそも漢方というと中国のものだと思っている方も多いのですが、漢方は日本の伝統医学であり日本独自のものです。
当時オランダから伝わった西洋医学が「蘭方」と呼ばれていたのに対し、漢(当時の中国)から伝わった中医学が「漢方」と呼ばれました。
元を辿れば中国から伝わってきたものですが、日本独自の考え方や歴史を経て発展してきました。
韓方(韓医学)も同じように中医学が朝鮮半島で発展した韓国の伝統医学なのです♪
ですので、細かいところを見ると違う部分もあるのですが、大本の考え方や本質的な部分は同じなのです。
ただ!日本が中医学や韓方と違う点がひとつあります。
それは、日本には東洋医学のみで診療を行う漢方医がいないということ。
中国や韓国では西洋医学でも東洋医学でもそれぞれに医学部が存在し、医師免許が与えられます。
日本では江戸時代に東洋医学には医師免許を与えないと議会で決められてしまったのです。
よくも悪くも日本の漢方は西洋医学が土台としてあり、その中に漢方があるというイメージです。
韓方独自の理論とは
韓方を語る上で欠かせない二人の登場人物がいます。
韓方のバイブル的存在「東医宝鑑」を編纂したホ・ジュンと韓方独自の理論である四象体質を生み出したイ・ジェマです。
二人ともドラマとしても描かれるほど韓方界のスター的存在です。
「東医宝鑑」を編纂したホ・ジュン
ホ・ジュンは李氏朝鮮時代の医師です。
身分制度が厳しかった時代に庶民として生まれながら王様の主治医にまで出世したすごい人。
そして、体系立てて記した医学書「東医宝鑑」を6年もの歳月をかけて編纂した人です。
漢字を知らない一般人のためにハングルで生薬名など書かれているのも特徴。
2015年にはユネスコの無形文化財にも指定されました。現代の韓医学の医学部でも教科書として使用されるそうです。
四象体質を生み出したイ・ジェマ
イ・ジェマは李氏朝鮮時代末期の人物で、人を4つの体質に分けて治療する四象体質の理論を確立した人物
です。
- 太陽人
- 太陰人
- 小陽人
- 小陰人
の4つで見た目や性格なども加味して判断されるのがユニークです。体質によって気を付けるべき食習慣や生活習慣、治療法などを診断するというもの。
細かい体質の解説は割愛しますが、私が韓国の韓方病院で見てもらった時は、60%小陽人、40%小陰人という結果でした。
現代の韓医学の臨床ではあまり用いられることはないそうですが、結構面白いので診断方法をネットなどで是非検索してみてください♪
暮らしに根付いた韓方
日本とは漢方の文化的背景や法律などが違うこともありますが、やはり韓方が生活に根付いているなと感じます。
特に食事やお茶でそう感じることが多いです。
薬膳料理としてではなく一般的な食べ物として存在している参鶏湯だったり、伝統茶や韓方茶の数々。
また、韓国では街中にたくさん韓医院の看板を目にしますし、薬令市場にいくとたくさんの生薬が売られていて、体によさそうな香りが漂っています。普通のスーパーでも生薬が売られているケースもあります。
韓方の先生も様々な専門性を持っていらして、最新の機器を駆使して科学的データを用いながら治療されるのも特徴のひとつかもしれません。
私も色んな韓医院を訪問して主に美容の施術をうけてきましたが、治療の選択肢のひとつとして身近に存在しているというのは羨ましいなと思います。
MEGURIEの原料を選んでくださった韓医師のチェ先生が言ってましたが、様々な美容医療を渡り歩いて最後に美容鍼に駆け込んでくる患者さんも多いそうです。
まとめ
今回は韓方の基本の「き」ということで、全く韓方のことを知らないという方を対象にまとめてみました。
漢方も韓方も別に難しいことはないです!心地よいと思えば取り入れてみたらいいんです♡
いつかまた自由に海外に行ける日がきたら、韓方の治療を受けたり、薬令市場を歩いたりするビューティー&ウェルネスツアーを開催できたらいいなぁと思ってます!
早くそんな日がくることを願いながら今回は締めくくりたいと思います♪