リラックス成分がたっぷり!芳樟(ホウショウ)の魅力とは

リラックス成分がたっぷり!芳樟(ホウショウ)の魅力とは

ホームページをご覧いただきありがとうございます。MEGURIE代表の瀬戸です。

MEGURIEのスキンケアの大きな特徴のひとつが、
水の代わりにクスノキの一種であるホウショウの蒸留水を使用しているという点です。

今回、ホウショウの蒸留水を供給してくださっている鹿児島県の指宿にある開聞山麓香料園さんを訪ねました。
蒸留の過程や園長さんの貴重なお話を伺って来たので、じっくりお届けします。

芳樟(ホウショウ)はどんな植物?


芳樟(ホウショウ)はクスノキ科の植物でクスノキの亜変種。もともとは台湾原産の植物です。

芳樟(ホウショウ)にはリナロールという心を落ち着けてくれるリラックス効果の高い成分が多く含まれており、開聞山麓香料園さんのホウショウのオイルにはなんと85.5%も含まれます。

リナロールはフローラル調のすっきるとした甘い香りが特徴です。

天然のホウショウでつくっているのは世界的にも珍しく日本ではこちらだけです。

芳樟(ホウショウ)の蒸留水ができるまで

貴重な水蒸気蒸留の工程を、今回特別に見せてくださいました。
今回の蒸留はスケジュールの関係でローズマリーでしたが、工程はホウショウも同じです。

工場に入ると大きな釜が二つ並んでいます。

創業当時から80年もの間、植物を蒸留し続けている現役の釜です。

私が訪ねた時は既に植物の葉が釜の中に詰め込まれていて、蒸留がスタートしていました。
工場に入った瞬間、よい香りにぶわっと包まれます。

蒸留スタートから2時間程度が経ち、精油と蒸留水が釜から少しづつ留出液が出てきました。

この留出液をさらに精油を取り出すために24時間かかるとのこと。

この日2つの釜を稼働させて3時間程度で得られたのは、たったこれだけのオイルです。

蒸留が終わった後は、釜に入れた100kgもの植物の葉を取り出します。

これらの葉は工場の外に出しておくと微生物に分解され立派な腐葉土になるそうです。

私たちが植物の力を活用する中で、それもまた自然に還っていく。まさに植物の循環です。

ホウショウの場合、100kgの葉から得られるのは1㎏ほどのオイルだそうです。

そう考えると精油って本当に貴重なものなんだと実感しますよね。

オイルをとる際に副産物として生まれる蒸留水には芳香成分が多く含まれ、そのまま肌に使用しても効果的です。

天然であることの魅力

こちらで蒸留されるホウショウは工場の周りの農場で育てられた天然のホウショウを使用しています。

園長さんは幼いころから蒸留水のお風呂に入って育ち、肌がツルツルになると話題で近所の方も入りにきていたんだとか!(なんて贅沢!)

昭和40年から50年代の初期にかけてこちらでは年間6トン前後のオイルを製造しており、ホウショウの品質の良さを買われ、フランスなどにも輸出されていたそうです。

しかし、価格の安い合成香料が台頭するにつれ、だんだんと価格競争の波が押し寄せてきます。

それでも80年もの間、天然の香料をつくることを貫き通していらっしゃいました。

「収穫の時期で香りが変化するのも天然の魅力」と園長さんはおっしゃいます。

ホウショウの葉や枝は5月半ばごろから収穫を始め、翌年の2、3月頃までほぼ1年を通して、収穫・蒸留がされます。

太陽をたくさん浴びた夏の葉は油率が高いため香りも強く、蒸留水はオイルよりも香りを安定させるのが難しいそうです。

1度収穫したホウショウの木から、品質の良いオイルがとれるようになるまで3-4年とのこと。すごく手間暇がかかっているのだと感じました。

ハーブを知り尽くしている園長さんのお話をじっくり伺って、天然香料のパイオニアであること、天然を作り続けていらっしゃることに大変なこだわりと信念をお持ちでいらっしゃるのだと感じました。

私たちが芳樟(ホウショウ)を選ぶ理由

漢方は「気の医学」と言われるほど「気の巡り」を重視します。

気の巡りをよくするうえで効果的なのは「良い香りを嗅ぐ」ということです。

通常、化粧品のベースに使われるのは水(精製水)であることがほとんです。水の代わりに植物の芳香成分や微量の精油を含むハーブウォーターを使用することで、香りにこだわりたいと考えました。

また、より心地よく使っていただくためにサンダルウッドとマンダリンオレンジの精油も少量プラスしました。

香りを決定する際は、何パターンも量を調整し、試し悩み抜きました。

大学の教授にもご協力をいただき、自律神経の評価試験を行ったり、アンケートをとったり…。試行錯誤の結果、オイルウォーターの香りが決定しました。

もちろん香りには好みがありますし、もしかすると万人受けする香りではないかもしれません。

ですが、「本当に癒される」とか「香りを嗅ぎたいために使っているほど」と言っていただけることもあります。

スキンケアというお肌をいたわるご自愛時間が、香りによってもっと心地よいものになりますように。

そして、その香りに大きな役割を担っていくれている蒸留水の丁寧な手仕事に、少しでも思いを馳せていただけたら嬉しい限りです。

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